子どもたちが読みたくなる宮沢賢治の本選び

子育て

「子どもたちに宮沢賢治の文学に触れてもらいたい」

宮沢賢治の作品は奥深く魅力的です。けれども、文章や区切りが長く、わかりにくい表現があるため、子どもたちには少しとっつきにくく、読む前から身構えてしまうこともあります。

けれども、幸いなことに、宮沢賢治の作品は様々な出版社や絵本作家により様々なバージョンが出版されています。そのため子どもに合った一冊を選ぶことで、魅力が伝わり少し難しくても最後まで読んでもらえる可能性が高まります。
そこで今回は、本をあまり読まない子どもでも、思わず手に取りたくなり、パラパラと下見をした時も「面白そう、読んでみよう」という気持ちにさせる、読みやすい本を選ぶことにしました。

日数をかけて調べ、実際に購入し、本気で選びました!

小学校低学年から中学年が楽しく読みやすい要素

まずは、小学校低学年から中学年が楽しく読みやすい要素を洗い出しました。
・ストーリーが面白い。
・動物が話す。
・短編で、ページ数が多すぎない。
・絵が多い。
・絵に親しみがあったり、印象的な絵であること。
・文字が大きく行間が広く、読みやすい。
・ひらがな、またはフリガナがある。

上記要素を備えていることを条件に選書しました。ある要素を満たしていない作品も、他要素でカバーできているものは、選書の対象としています。

本を選ぶ方法

児童用の本を選ぶか迷ったときに便利で信頼できるのが、絵本専門サイト「絵本ナビ」です。
絵本を中心に絵本以外の児童書も含め6万冊以上が紹介されています。ユーザーレビューが多く、年齢別のおすすめや、試し読みができるものもあり、作品の雰囲気を事前に確認できるため、失敗しない選書に役立ちます。また、宮沢賢治童話の作品についての特集も参考になります。

◆絵本ナビ https://www.ehonnavi.net
絵本ナビ「宮沢賢治童話の世界特集」 https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=1328

また、楽天ブックスやアマゾンなどオンラインショップや、出版社サイト等で、数ページの試し読みができる場合があります。書籍電子配信をしている、BOOK WALKER (ブックウォーカー)やブックライブ(BookLive!)等では、多くの書籍の試し読みが可能です。ネットで試し読みができると、子どもに合う絵柄かどうか、文字量は適切かなど、細かい部分を比較できて便利ですね。

◆楽天ブックス「絵本・児童書」https://books.rakuten.co.jp/book/child/
◆Amazon「絵本・児童書」https://www.amazon.co.jp/b?node=466306
◆BOOK WALKER  https://bookwalker.jp/
BookLive! https://booklive.jp/

もちろん、図書館や本屋さんで、実物をチェックできると間違いなしですね。
それでは、選んだ本と理由を、これからご紹介いたします。

武田美穂:えほん宮沢賢治ワールド(理論社)

今回選んだ中で、実際に我が家の子どもたちが一番喜んだのが、このシリーズです。「この本好き」と絶賛でした!

武田美穂さんが絵と構成を担当した理論社のシリーズで、全5巻がB5変型判の32ページにまとめられ、短くわかりやすい構成で低学年でも負担なく読み進められます。宮沢賢治作品への入門書として作られているそうです。

◆理論社「えほん宮沢賢治ワールド」 https://www.rironsha.com/book/10334

収録されている作品は「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりとやまねこ」「銀河鉄道の夜」「やまなし」です。全ページに武田美穂さんならではのイラスト、手書きの文章が配置されています。漫画のようで楽しく親しみやすいイラストに、吹き出しもあり、現代の子どもたちもテンポ読く読めるよう仕上げられています。絵の力で物語への入り口が広がり、初めて宮沢賢治に触れる子どもにも親しみやすい作りです。

武田美穂さんは『となりのせきのますだくん』で絵本にっぽん大賞を受賞した人気作家です。漫画のようなコマ割りと吹き出し、勢いのある線と表情豊かなキャラクター、手書きの文章が特徴です。学校や放課後の日常で、内気な子や、不器用でいじわると思われがちだけれど本当は優しさのある子どもが登場するなど、感情移入しやすい点が魅力です。

武田美穂さんの絵本の第一印象は、絵本というより漫画?!(漫画より本を読んでほしいのに)と親としては違和感を感じていました。けれども、何冊も夢中で読んでいる子どもの横顔を見ているうちに、こんな事する子は、こんな風に考えていたのか、本当はいじわるじゃないのかな、とかお話の中に出てくる登場人物を見て、何か気づいてくれているのかも、と期待するようになりました。
宮沢賢治のシリーズでも、武田美穂さんの子どものリアルな日常に寄り添った絵と視点が、物語に活気を与え、確実に、子どもが読む際のハードルを下げてくれています。

作品は読みやすいよう編集されていますので「原作を読んで物語を丸ごと味わってもらうための橋渡し」的な本です。

mikihouse の宮沢賢治シリーズ

mikihouse(ミキハウス)はベビー・子供服のブランドですが、絵本も出版しています。洋服だけではなく、「子どもたちと家族の毎日が笑顔になるように」というビジョンのもと、出版事業や教育・子育て支援事業も行っているのです。
mikihouse(ミキハウス)の「宮沢賢治シリーズ」は30年以上にわたり刊行が続いていて、今では42冊になる人気の絵本シリーズです。全50巻という歴史的なシリーズを目指しているそうです。

才能あふれる第一線で活躍する人気の絵本作家たちが、宮沢賢治の作品を独自の感性で描くのが大きな魅力です。まさに「出会うべき作品に、出会うべき画家が出会った」と評されるほど完成度が高く、絵から物語の世界観が自然と伝わってきます。すべての漢字にルビが付いているため、子どもでも読みやすく、大人も名作のコレクションとして楽しめる仕様です。

宮沢賢治の代表作だけでなく、あまり知られていない名作も収録されており、「こんな物語もあったんだ」という新たな発見があるのも魅力のひとつ。宮沢賢治作品の入門としても、長く手元に置きたい絵本としても、おすすめのシリーズです。また、この絵本シリーズは、幼児から小学生まで幅広い年齢に向けて作られている点が特徴です。

mikihouse(ミキハウス)「宮沢賢治の絵本」
https://www.mikihouse.co.jp/pages/pickup-miyazawakenji

そんなmikihouse(ミキハウス)の「宮沢賢治シリーズ」の中から、まずは4冊を購入してみました。どれも、絵本作家の個性あふれる絵により、宮沢賢治の世界が視覚から広がり、魅力的で大人でも「コレクションしたい」と思うすばらしさでした。

◆どんぐりと山猫(絵:田島征三)
田島征三さんは力強い筆致と大胆な色使いが特徴の絵本作家です。 「どんぐりと山猫」では自然のエネルギーを感じるような迫力ある絵が物語に深みを与えています。 子どもが絵から想像を広げやすく、読み聞かせにも向いています。

◆鹿踊りのはじまり(絵:ミロコマチコ)
ミロコマチコさんは独特のタッチと動物表現で人気の作家です。 大胆な構図と深い色彩が「鹿踊りのはじまり」の世界観と見事に合わせられています。 生き物の躍動感あふれる絵が印象的で、大人も思わず見入ってしまう一冊です。

◆なめとこ山の熊(絵:あべ弘士)
動物絵本といえばあべ弘士さんと言えるほど、生き物の描写が圧倒的な作家です。 「なめとこ山の熊」でも熊の存在感が強く伝わり、物語の力をさらに引き立てています。

◆虔十公園林(絵:伊藤秀男)
伊藤秀男さんの絵は、どこか素朴さと温かみがある、動きや感情が伝わる「生命力のある絵」です。「虔十公園林」では主人公の心の動きや静かな時間が丁寧に表現されています。

さて、「絵力があるから、子どもも夢中に読んでくれるだろう!」と、期待をして本棚に並べた結果ですが、残念ながら子どもたちには「文字が小さいし文が長いから読みたくない」と言われ、読んでもらえませんでした。。。

岩崎書店:宮沢賢治のおはなし(全10)

こちらは、小学校低学年向きの絵童話として人気作家による、カラーのさし絵をあしらった宮沢賢治の童話シリーズです。和田誠をはじめ、長谷川義史、とよたかずひこ、村上康成、高畠純、あきやまただし、堀川理万子、はたこうしろう、川村みづえ、ささめやゆきと、豪華です。mikihouseの宮沢賢治シリーズの挿絵も素晴らしい作家揃いでしたが、岩崎書店の宮沢賢治シリーズの絵本作家は、子どもがより親しみやすいユーモアのある絵が特徴の作家が多いように思えます。

作品は低学年から楽しめる内容に絞られ、大きな文字で、ふりがながついています。文字の大きさは、今回紹介する本の中で最も大きい文字です。さらに、子どもが聞きなれないであろう言葉には、下部に脚注もついています。例えば大人は知っている「ザラメ」という言葉も子どもは知らない可能性が高いです。そこで、「結晶のつぶがあらくてとうめいな、ざらざらしたさとう」と説明がついているのです。もちろん「結晶」にもふりがながついています。

何とも、子どもに至れり尽くせりな本ですね。シリーズ10作の中でも、特に低学年が読みやすい本として、下記が挙げられています。

低学年から読める宮沢賢治

「どんぐりと山ねこ」 絵:高畠純
「注文の多い料理店」 絵:和田誠

1年生からよめる宮沢賢治

「やまなし/いちょうの実」 絵:川村みづえ
「雪わたり」 絵:とよたかずひこ
「よだかの星」 絵:村上康成
「セロひきのゴーシュ」 絵:ささめやゆき
「オツベルと象」 絵:長谷川義史


◆岩崎書店:宮沢賢治のおはなし(全10)
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b192441.html
試し読みはこちら→ https://bookwalker.jp/author/1960/?order=release&qser=456781&qinc_bnst=1

わが家では「注文の多い料理店」を読みましたが、子どもから「字が大きいから、読みやすい」と好評でした。ユーモアのある和田誠さんの大きな挿絵もあり、楽しく読めたようです。子どもたちが気に入っていた、絵本の作家による挿絵も多いため、より親しみがもてそうです。このシリーズを本棚に増やしてみようと思います!

角川つばさ文庫、みらい文庫、キミノベル

角川つばさ文庫は、小学生から中学生向けに作られた読みやすい児童文庫シリーズ。主に対象としている読者は小学5年生(10歳)です。やや高学年向きですが、漢字には全てふりがな付、文字の大きさや、1行あたりの文字数や段落も読みやすく工夫されていますし、漫画のような挿絵と、子どもが夢中になるアニメ原作や、ミステリーなど選書にもこだわり、児童に人気があるシリーズですので、うまくいけば低学年のハートにも刺さると思います。
角川つばさ文庫の宮沢賢治の作品は、現在3冊出版されています。

◆宮沢賢治童話集 風の又三郎
表題の作品と「祭の晩」「北守将軍と三人兄弟の医者」「貝の火」「虔十公園林」を収録。
試し読みもあります→ https://www.kadokawa.co.jp/product/321505000231/

◆宮沢賢治童話集 銀河鉄道の夜
表題の作品と「グスコーブドリの伝記」「雨ニモマケズ」「ふたごの星」「よだかの星」を収録。
試し読みもあります→ https://www.kadokawa.co.jp/product/201109000174/

◆宮沢賢治童話集 注文の多い料理店 セロひきのゴーシュ
「雪渡り」「やまなし」「オツベルと象」「なめとこ山の熊」「どんぐりと山ねこ」を収録。
試し読みもあります→ https://www.kadokawa.co.jp/product/201003000243/


角川出版以外にも、小中学生向けに読みやすさを重視した児童文庫シリーズが複数あります。
「集英社みらい文庫」ポプラ社「キミノベル」からも、宮沢賢治の作品は1冊ずつ出版されています。

◆集英社みらい文庫 注文の多い料理店・銀河鉄道の夜
表題の2作品と『風の又三郎』『どんぐりと山ねこ』『セロ弾きのゴーシュ』『やまなし』『よだかの星』『雨ニモマケズ』を収録。
試し読みもあります→ https://miraibunko.jp/book/978-4-08-321045-7

◆ポプラ社「キミノベル」注文の多い料理店
35点以上の挿絵とイントロ漫画で、楽しく物語にいざないます。「序」「どんぐりと山ねこ」「狼森と笊森、盗森」「注文の多い料理店」「からすの北斗七星」「水仙月の四日」「山男の四月」「かしわばやしの夜」「月夜のでんしんばしら」「鹿踊りのはじまり」を収録。184ページ。
試し読みもあります→ https://www.kiminovel.jp/book/chumon/

実は、講談社の「青い鳥文庫」からは、宮沢賢治の作品が12冊も出版されています。 けれども「青い鳥文庫」は、歴史が長く信頼性のある児童文学レーベルではあるのですが、装丁が昔風で文学寄りのため、本をあまり読まない子どもには近寄り難いオーラーがあります。子どもたちが「面白そう、読んでみよう」と思うきっかけを考えると、上記に取り上げた、ライトノベル色の強い装丁の児童文庫シリーズに軍配があがりました。

◆講談社の「青い鳥文庫」宮沢賢治で検索した結果
https://cocreco.kodansha.co.jp/aoitori/search?q=%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB
※一部試し読みもあります

齋藤孝のイッキによめる!

『声に出して読みたい日本語』をはじめ、身体論に基づく新しい教育スタイルを提言する齋藤孝さんは、テレビ出演も多く、人気がありますね。そんな斎藤孝さんの解説やクイズがあったり、長編作品は、小学生が挫折しないように読みやすく編集してあり、1冊に多くの作品が収録されていますが、楽しく一気に読めそうな本が「齋藤孝のイッキによめる!」シリーズです。

◆齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための宮沢賢治
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000183938
宮沢賢治の詩、「めくらぶどうと虹」「月夜のけだもの」「気のいい火山弾」「やまなし」「注文の多い料理店」「雪渡り」「月夜のでんしんばしら」「祭りの晩」「銀河鉄道の夜」「貝の火」を収録。

本を読む前に、宮沢賢治の世界に触れる

さて、ここまで本を紹介してきましたが、本を読む前に、本以外の角度から宮沢賢治の世界を体験しておくと、子どもたちの興味もより高まり、本を読みやすくなります。
例えば、漫画、ミュージカルなど、宮沢賢治の世界からインスパイアされた作品は本以外にも多々あります。
視覚的にわかりやすい形で宮沢賢治のテーマを伝えてくれるため、初めて賢治作品に触れる子にも入り口として最適です。多様な媒体を通して賢治世界に触れた後の読書は、ぐっと楽しいものになることでしょう。

漫画:ますむらひろし

たとえば、漫画では、ますむらひろしさんの作品が有名です。登場人物を「猫」として描き、幻想的かつ繊細なタッチの漫画です。登場人物がネコなので、子どもにも親しみやすいです。
ますむらひろしさんは、宮沢賢治が改稿を繰り返した未完の作品「銀河鉄道の夜」を40年にもわたり向き合いつづけ、漫画を複数回出版しています。全4巻・約600ページからなる『銀河鉄道の夜 四次稿編』も大変興味深いですが、小学校低学年から中学年で初めて読むのであれば、下記がおすすめです。


◆ミキハウス 【ますむらひろし版 宮沢賢治童話集】オツベルと象/虔十公園林https://www.mikihouse.co.jp/products/17-1384-785
154ページでちょうど良い

◆ミキハウス 【ますむらひろし版 宮沢賢治童話集】やまなし/ひかりの素足https://www.mikihouse.co.jp/products/17-1385-788
美しいカラーの挿絵もあります。194ページ。

◆扶桑社 ますむらひろし賢治シリーズ 風の又三郎 https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594017347
試し読み→ https://bookwalker.jp/de62eb4c76-598f-483b-bc36-1bd8bbfa14b6/
「雪渡り」「十力の金剛石」も収録されています。同シリーズで「銀河鉄道の夜」、「グスコーブドリの伝記」(「猫の事務所」「どんぐりと山猫」も収録)があります。

偕成社 ますむら版 宮沢賢治童話集 銀河鉄道の夜https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784030148307
宮沢賢治の残した2種類の原稿をそれぞれ忠実に漫画化しているため、324ページになっています。こちらは高学年向けとされているようです。同シリーズで「カイロ団長/洞熊学校を卒業した三人」もあります。

ミュージカル:わらび座

宮沢賢治と同じ東北出身の劇団わらび座が、宮沢賢治からインスピレーションを受けたミュージカルを多く好演しています。わらび座の東北の自然や民話を大切にする姿勢が賢治の世界観と重なり、音楽・踊り・舞台美術を通して物語の魅力を立体的に表現しているのが特徴です。今までに「どんぐりと山猫」「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「賢治さんの贈り物」「星めぐり」などの作品を題材にしたミュージカルを創作しています。観劇を通して賢治作品への興味がより深まるきっかけになります。

実際に子どもたちと、イーハトーブシアター「真昼の星めぐり」を見て、宮沢賢治の世界に触れることができました。

小学校で読む宮沢賢治

さて、宮沢賢治には多くの文学的名作があり、小学校で習った記憶もあると思いますが、実際は小学校で宮沢賢治作品に触れる機会は、思ったより少ないのです。

教科書

近年の教科書では五年生で「注文の多い料理店」、六年生で「やまなし」が掲載されているだけのようです。教科書への掲載数が少ない理由として、抽象的で哲学的なテーマや難しい語彙が挙げられます。 国語の学習指導要領と合いにくい部分もあるようです。

過去には「雪わたり」が、教科書に載っていたこともあります。きつねの子との不思議な出会いや、登場人物のリズミカルな歌の節の楽しさから、小学校の学芸会の演目に使われていたことも。 近年の教科書に掲載されていない点は少し残念に感じます。

音読の宿題

小学校では、低学年のうちは、音読の宿題が出されることがあります。基本は教科書に掲載された文章を読んでくる宿題なのですが、教科書を一通り終えてしまうと、教科書にはのっていない作品を読むこともあります。その時に、宮沢賢治作品を選んでくれる先生もいます。 我が家の子どもも、「注文の多い料理店」「よだかの星」「雪わたり」などのプリントを持ち帰り音読をしていることがありました。 低学年の子どもが読むには、方言や難しい表現に戸惑うこともありますが、実際に声に出して読むことで、読書体験として心に残りやすいと思います。大人と一緒に読んで練習をすると、言葉のリズムや作品の雰囲気が、だんだんと楽しめてきます。

音読の宿題が出た後に、 興味が出てきて、自分から宮沢賢治の本を読んでみよう、と言うきっかけになることもあります。 少しずつ読んで慣れることで読書への抵抗が減り、興味を広げていく助けとなります。

教科書以外の取り組みは先生によるところが大きいですね。やはり、宮沢賢治は家庭で読む機会を作りたいものです。

最後に

いかがでしたか。今回の記事では、子どもたちが読みたくなる宮沢賢治の本選びについてご紹介しました。読みやすさや絵の魅力を意識しつつ、体験と合わせて触れてみると、作品世界がさらに身近になります。「銀河鉄道の夜」のような長編は、まず漫画版や読みやすく編集された本から入り、興味が深まったら原作へ進む方法もおすすめです。最初に絵本や漫画で読んだり、短く編集された内容で読むことは、想像力を制限する面もありますが、子どもたちの興味を広げ、物語世界へ入りやすくしてくれる大切な入り口にもなります。重要なのは、子どものペースで無理なく楽しめる形で作品に触れられること。こうして作品が子どもの琴線に触れれば、自然と読書の奥行きと幅も広がり、少しずつ宮沢賢治の豊かな世界観が日常の中で小さな発見や想像の芽を育ててくれる、と期待しましょう。

まとめ

  • 宮沢賢治の作品は、美しい世界観と深いメッセージが魅力だが、子どもには難しく感じられることがある。
  • 作品選びでは「短編・絵が多い・文字が大きい・動物が登場する・フリガナあり」などが読みやすさのポイント。
  • 本選びに迷ったら、信頼できる「絵本ナビ」やオンライン書店の試し読みが便利。
  • 武田美穂さんの「えほん宮沢賢治ワールド」はテンポ良く読める構成で、低学年の子どもにも非常に人気。
  • mikihouseの宮沢賢治シリーズはアート性の高い個性的な絵が特徴で、大人も楽しめる一方、文字が小さく低学年にはハードルがある場合も。
  • 岩崎書店「宮沢賢治のおはなし」シリーズは文字が最も大きく脚注もついており、低学年でも読みやすい構成。
  • 角川つばさ文庫・みらい文庫・キミノベルなど、出版社の児童文学レーベルでは、高学年が読みたくなる工夫がされている。
  • 齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための宮沢賢治も、楽しく読めるよう工夫され多くの作品が収録されている。
  • 本を読む前に、宮沢賢治の世界に触れるのもおすすめ。ますむらひろしさんの漫画わらび座のミュージカルなど。
  • 学校では宮沢賢治の作品に触れる機会が少ないので、家庭で読む機会を作りたい。

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